2009年の栽培模様です。

丹波篠山の黒豆(丹波篠山丹波黒)はとても大粒で最高級品として有名です。
お正月に欠かせない黒豆の煮豆や洋菓子・和菓子、黒豆パン、黒豆茶、黒豆きなこなど様々に調理されますが、一番のオススメはやはり枝豆です。
豆が黒くなりかけてきた頃が最もおいしく、もっちりした食感で味に深み生まれます。一般的な枝豆と比べると違いが良く分かりますので一度食べ比べをしてみてください。


6月5日 播種開始
128穴セルトレイに土を詰め、ヘソを下にして豆を植えていきます。
種皮が乾くと固くなり芽が出なくなってしまうので、潅水量は多めにし、さらに寒冷遮で覆いをしています。
芽が出てからは潅水量を少なめにし、寒冷遮を外しています。写真は芽が出た頃の様子です。
夫婦二人で子守をしながらの作業なので何回かに分けて播種を行っています。
黒豆の発芽


6月18日 移植開始
10cmほどに大きくなってくると移植を行います。写真は少し早めです。
間隔は45cmほどです。
当園ではまだ播種を行っています。天候次第では6月いっぱいかかりそうです。
黒豆の移植


6月26日 サル被害発生!
もうすぐ移植するはずだった苗をサルに荒らされてしまいました。栄養のある子葉を食べているようです。
幸い大きくなった苗なので子葉を食べられても倒されても、切れさえしていなければ自力で成長してくれると思います。
翌日、移植を行いましたが半数ほどは生き残っていました。
今回の被害で、野菜や既に移植した黒豆を含めると10万円近い損害です。さっそく有刺鉄線を買ってきました。。
サル被害に遭った黒豆の苗


7月7日 追肥 土寄せ1回目
「丹波黒大豆スペシャル」という専用肥料を施肥しました。その名のとおり専用に成分調整された化成肥料です。(元肥として鶏糞も投下しています)
土寄せは根張りを良くしたり、株が倒れるのを防ぐだけでなく、除草も大きな目的です。
雨が続く期間は雑草が急成長し、その間に除草できないと非常に腰の折れる作業になってしまいます。
子供をおんぶしての土寄せはさらに体にこたえます。。
土寄せ後の黒豆の畝


7月24日 土寄せ2回目 支柱立て
雨が続きなかなかできませんでしたが、ようやく2回目の土寄せです。
土が乾くのを待っているとまた雨が降ってしまうため重いのを我慢しての土寄せです。
本当はあと1回土寄せをしたいですが、天候不順と労力不足のため断念せざるを得ません。
台風対策として竹で作った支柱(1mほど)を立てました。支柱を線で結び強風で倒れないようにします。
支柱立て後の黒豆


8月19日 つぎつぎに開花
「NK2号」という化学肥料を追肥しました。
葉をそっとかきわけてみると、小さな花が咲いています。
薄い紫がかった小さな花が集まっています。
黒豆の花
全体の写真はこちら。もうすぐ1mに届きそうな程
大きくなりました。
黒豆の様子


9月3日 さやがつき始めました
花が次々咲いては終わり、いよいよさやがついてきました。
まだまだ小さいですが、そっと触ると、確かに小さな実が中にあるのがわかります。
さやが付き始めた黒豆

10月2日 若さや試食
さやが大きくなり枝豆として食べられるようになってきました。
初収穫し、さっそく試食してみました。
もっちりして甘い風味の味わいでとても美味しいです。
 まだ緑色の若い黒枝豆

10月15日 黒くなりかけた黒豆を試食
さやの表面に茶色の模様が入り、豆も黒くなりかけてきました。既に黒くなっている豆もありました。
この頃から黒豆らしい深い味わいが増してきます。
10月中下旬の1~2週間が一番美味しい時期です。これを過ぎると豆が「もっちり」から「もっさり」に変わり甘みも薄くなります。
黒くなってきた黒枝豆